#09 マイケル!

翌朝。無事に7時20分のバスにピックアップしてもらって、本日も絶景の中、旅は続きます。
今日は川の対岸の路線でも貨物車両を見る事が出来まし た。
今日は起きていた母がカウントしたら、この画像の、は120両あったそうな。
ほーんと、何をそんなに運んでるんでしょうか?



昨日と比べるとどんどん山が遠くなって行き、都会へ向かっているのがよくわかります。
もちろん良い長めな事は変わらないのだけど、この、ワイルドなロッキーの山々はもう見られないかと思うと淋しいキモチ。



そうそう、突然ですが、マウンテニア号のトイレ。
各 車両に2つあるんですが、コレが広い!
普通の家のトイレとなんら変わらない広さがあって、洗面台もついています。
車両間の移動はできないので、車両メンバーだけで2つ、込み合う事もなく利 用しやすかったです。

そういう設備だけでなく、やはりサービスのキモはマイケル、 至れり尽くせり。
とり肉が天敵な母は、昼食がチキンだったので、手をつけなかったのですが。
年寄りだし、散々甘い物を食べていたりするので、食欲もなかっ たそうで。
一食ぐらい食べないことは、彼女にはいつもの事なんですが、マイケルは、そりゃぁもう、たいそうな心配ぶりで、コトバは悪いけど、もう死にかけてる人に最後の食事を与えなければみたいな勢い(爆)

「チキンが嫌いなら、こちらのベジタリアン用のディッシュはどうですか」
「こちらのサーモンは食べられませんか?」

とどこから持って来たの?ドラえもんポッケでもお持ちですか?って感じ。
そのたびに「NO」という母。
食事をしないのは本人の勝手だけど、マイケルの困った顔、見えないの?とだんだん腹が立って
「食べなくても受けとって置け」と母に言い、
申し訳ない病で死ぬんじゃないかというような顔のマイケルには
「アナタが悪いんじゃないから。彼女がワガママだから気にしないで」と言い。
母には「『食欲ないから全部食べられないかも』って言っておいたから」とウソを付き(爆)

そうそう、ここでやめておけばヨカッタのに「彼女はさっき、リンゴも食べたし」と。
するとマイケル、今度は吃驚して死にそう病の 顔になって「8個も召し上がったんですか!8個?!」と言う。
ええ、アタシときたら、何を思ったか『ate』 のあとのappleに、冠詞もつけずについsをつけて複数形にしてしまったので同じ発音の「8」と勘違いされたのでした
帰国後、発音記号がやは り同じなのを確認して、発音が悪かったわけじゃなかったんだよと自分を勇気づけるあたし。バカバカバカ。
ーってか、そんな状態でよく旅行したよ、ぢぶん。 ありえない。





キャンカー持ってて、フネもあったら
そりゃ観光列車に手も降りたくなるよね(笑)

マイケルのサービスは続く。
バンフでのチェックイン時 にも聞かれ、乗車中にもその係の人が廻って来て聞かれた『バンクーバーでの宿泊先は?バスとかタクシーの手配は必要ですか?』と いうこと。
その都度「いとこが迎えに来るから大丈夫」と答えていたんだけど。
あれ?VIAのセントラル駅につくんだよね?
あそこならバスもタクシーもある だろうに?と不安になって、
昨日オーダーした記念グッズを配って廻って来たマイケルに確認すると「セントラル駅ではない」とのこと。
すぐ近くではあるけれ ど、ロッキーマウンテニアレイルツアーズの駅に着くんですよ、と。
そっか、了解〜。ま、従妹には携帯へ電話してもいいし、ホテルも解ってるから最悪はそっ ちへいけば何とかなるでしょー、程度の軽いキモチでいたら。
またしても悲壮感いっぱいの顔でマイケル登場。
笑顔がとっても思いっきりで素晴らしい彼は、どうやら困った顔も思いっきりな んだな、とそろそろ気がつきます。
地図持参でやってきて、ココがセントラル駅、ココがこの列車が着く駅、と一生懸命、大丈夫だから、とこっちが説得する 雰囲気。
サービスも過度になるとそろそろ疲れる。エーゴだし。



そ うそう、記念グッズ。
各座席には機内誌ヨロシク、ブックレットがあるんですが。それの半分以上のページは記念品のカタログ。

娘が初日にいただいた方位磁針 付きのリュックや、あたしが買った横10センチ、厚み3センチ!のマグネット(下の写真)の他にも、フリースの上着やベスト、傘、キーホルダーまで、通販雑誌なみの品 揃え。
ーと思ったら本当に通販もしてました(爆)

ココで買い物好きの母が買った物は。
シルバーだかピューターだかの列車の形のフォトフレーム、しかも機関 部と車両2両の3両建て。
おまけにオプションで何両でもつなげられる1両のを3個。
ええ、6両編成で自室に走らせるらしいです。
アナタ、買うのはい いけど、割れない様にもって帰ってね?
あたしのスーツケースは当てにしないでよ?

そうそう、あたしはもうひとつ、このレールツアーのDVDも。
何も 考えずにかったけど、ちゃーんと日本でもみられました、はははは。
見て何度も行った気分にならなくちゃ。



ココで日本語新聞のこと。
文章はカンペキで、ヘンな翻訳ソフト風ではなかったんですが、、、。
本誌とは別に「車窓こぼれ話」とかゆーチップス集みたいのが あって、そこにチップの話がありました。
「さて、皆様によくご質問されるアテンダントへのチップの件ですが。
本来は心付けですので、お客さまのおキモチ次 第ですが、一応念のために、だいたいの目安としてはお客さまおひとりあたり25ドルが基準でございます」
え、25ドル?高っ。3人で75ドル?ありえ ねぇぇ。
何の気無しに英語バージョンをみると、そっちには
「10ドルが相場でございます」と。
日本人、バカにされすぎ!

ちょうど廻って来ていた『またいつかこのツアーに参加したいですか』とかいろいろあるアンケートのメッセージ欄に
『こういうことをなさると貴社の尊厳にかかわります。折角のアテンダントのサービスも、乗客は不信感に代わり、ガンバっているアテンダントにも不幸です。改めるべきと考えます』と。
書けたら良かったんだけど(爆)ええ、エーゴ力に欠けたので書けませんでした。
いつかどなたか、機会があったらぜひ言ってやってください。頼みます。切望します。

予定どおり、夕方5時半にバンクーバーのロッキーマウンテニアの駅に到着。
車両が長いので、すこし移動しては数車両分降りる、というスタイルなので結構時間がかかりました。
ゴールドリーフな皆様が、赤じゅうたんでまず降りられるわけです(まだ言ってるし)
そうは言っても、列車の旅全体はとても素晴らしくてすこぶる満足、マイケルにもサンキューな気分だったので、降りる時に『25ドル×大人二人』より 安く、『10ドル×ゲスト3人』にちょっと増しのチップを。

下車後、バンフで預けた荷物をピックアップしていると、同じ車両の、特に娘に声をかけてくれていた老夫婦が近付いて来た。
「プレゼントをどうもありがと う。娘さんはとってもキュートね」
「列車の旅は楽しめたかい?ぼくと君にはタバコが吸えなくて困ったけれどね」と。
ええ、カムループスのホテルで、車内の 分も取りかえす勢いでエントランスでタバコを吸ったメンバーとしてご一緒でした(爆)

え?プレゼント?と思ったら、アタシの知らない間に、母が日本から持って行った何やら日持ちタイプの和菓子を娘に持たせたらしい。
何ていって渡したのか、また肝心なところを見逃してるし。ちぇ。

駅舎の隅に只電話があったので、従妹に連絡。
無事にピックアップしてもらって、ロッキーマウンテニアの旅も終わり。本当に素晴らしかった!!
この日は食事をしてから早めにホテルへ。これからバンクーバーに3泊。

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